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JCA/BOLLETTINO/MATERIA

MATERIA / 材料 2026.08.13 記録:協会技術部会

小倉知巳による自家製グアンチャーレの製造とカルボナーラへの応用

【要旨】本稿は、東京・参宮橋のイタリアン「Regalo」シェフ・小倉知巳氏がYouTubeに公開した、豚トロを代用素材とした自家製グアンチャーレの製造工程と、それを用いたカルボナーラの調製手法を記録するものである。日本の流通上の制約(豚頬肉の脂分が取り除かれすぎている)に対する技術的対応として整理した。

1. 料理人について

小倉知巳氏は東京・参宮橋のイタリアンレストラン「Regalo」のシェフ。YouTubeにて「イタリアンプロ養成講座」シリーズとして、プロ向けの調理技術動画を継続的に公開しており、第196回にあたる本動画にてグアンチャーレの自家製造を取り上げた。

項目内容
店舗名Regalo
所在地東京都渋谷区(参宮橋)
小倉知巳のイタリアンプロ養成講座 / YouTube

2. グアンチャーレ製造の背景

グアンチャーレは豚の頬肉(guancia)を塩漬け・乾燥させた豚肉加工品であり、カルボナーラの材料として参照されることが多い。日本では同部位が流通しているものの、国内の規格では脂が取り除かれすぎており、グアンチャーレ本来の脂の豊かさを実現しにくいと小倉氏は指摘している。この問題への対応として、脂の含有量が多い豚トロ(首肉)を代用素材として採用した。

3. グアンチャーレの製造工程

工程内容
塩漬け用材料豚トロブロック 1kg、塩 20g、砂糖 4g
仕込み塩と砂糖を全体にすり込み、ラップに密着させて包む
塩漬け期間冷蔵庫で1週間。途中でラップの交換は不要
乾燥方法余分な水分を拭き取り、冷蔵庫内で自然乾燥(比較検証の結果、自然乾燥を最良と評価)
乾燥期間3週間以上。合計で塩漬け1週間+乾燥3週間が目安
保存完成後は冷凍保存

乾燥方法については自然乾燥・タコ糸巻き成形・ピチットシート(脱水シート)の3パターンを比較検証し、自然乾燥による仕上がりを最良と評価している。なお、日本家庭での生食は安全性の観点から推奨しないと明示している。

4. カルボナーラへの応用

完成したグアンチャーレを用いたカルボナーラの材料構成および手順の要点は以下の通りである。

材料分量(1人前)
スパゲッティ(ガロファロ 1.7mm)適量
自家製グアンチャーレ適量(大きめにカット)
卵黄20g
パルミジャーノ・レッジャーノ20g
生クリーム20g
黒胡椒適量
  • グアンチャーレはパスタの具材として存在感が出るよう大きめにカットし、赤身と脂身をバランスよく混ぜて使う
  • フライパンに油をひかず、グアンチャーレを弱火でじっくり加熱して脂を引き出す
  • パスタが茹で上がる30秒前に茹で汁をフライパンに加え、パスタを投入する
  • フライパンを煽って温度を下げてから卵液を加え、余熱だけでとろみがつくまでゴムベラで混ぜ続ける

5. 技術上の所見

本手法は、日本の流通制約に対してグアンチャーレを自家製造することで対応しており、素材調達上の問題への技術的解決策として記録する価値がある。製造工程は時間を要するが(合計4週間以上)、完成品を冷凍保存することで都度の使用が可能となる。

卵液には生クリームを20g含む。同氏の説明によれば通常15gのところを濃厚な仕上がりのため増量したとされており、分量の根拠が明示されている。

NOTE / 註

  1. 本稿の記述は小倉知巳氏のYouTubeチャンネル「小倉知巳のイタリアンプロ養成講座」に公開された動画の内容に依拠する。本協会による実地調査・試食評価は行っていない。

BIBLIOGRAFIA / 参考文献

  1. イタリアンシェフが教える豚トロで作る自家製グアンチャーレ イタリアンプロ養成講座 vol.196(小倉知巳のイタリアンプロ養成講座) — 2026-08時点

本協会が独自に測定した数値ではない。各文献の公表内容を整理したものである。

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