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JCA/BOLLETTINO/TECNICA

TECNICA / 技術 2026.08.13 記録:協会技術部会

日高良実によるアスパラガスを用いたカルボナーラ風スパゲッティ — 季節素材との組み合わせと生クリームの意図的使用

【要旨】本稿は、イタリアン料理人・日高良実氏がYouTubeに公開した、国産グリーンアスパラガスを組み合わせたカルボナーラ風スパゲッティの調製手法を記録するものである。生クリームの使用について、本場の慣行との差異を自覚した上での意図的選択として明示している点は、材料選択の判断根拠が公開されている事例として記録する価値がある。

1. 料理人について

日高良実氏は1957年兵庫県生まれのイタリアン料理人。イタリア国内14軒・3年間にわたる修行を経て、郷土料理を中心とした本格イタリア料理の普及に取り組んできた。1990年、東京・西麻布にイタリアンレストラン「ACQUA PAZZA(アクアパッツァ)」を開業した。2022年、厚生労働省認可の「現代の名工」に選出されている。

項目内容
店舗名(1)アクアパッツァ
所在地東京都港区南青山
店舗名(2)アクアマーレ
所在地横須賀市
開業1990年(アクアパッツァ)
日高良実のACQUAPAZZAチャンネル / YouTube

2. 調製手法の概要

本動画で公開された手法は、国産グリーンアスパラガスを組み合わせた春季のカルボナーラ風スパゲッティである。アスパラガスを茹でずにフライパンで強火で焼くことで、香りと旨味を閉じ込める。焼き色がついた後、パスタの茹で汁を加えて蒸し焼きにし、中まで火を通す。

卵液は卵黄と生クリームを合わせたものを使用する。動画内で日高氏は「本場ローマのカルボナーラには生クリームは使わない」と明示した上で、「あえて使用する」と述べており、個人の嗜好による意図的な選択として記録されている。仕上げにレモンゼスト(レモンの皮を削ったもの)を加えることで、濃厚な卵液の後味を和らげる設計となっている。

3. 材料構成

材料分量(2人前)
スパゲッティ160g
グリーンアスパラガス6〜8本
卵黄2個分
生クリーム100cc
パルミジャーノ・レッジャーノ40〜50g
EVオリーブオイル大さじ2
ニンニク少量(任意)
黒胡椒適量
レモンゼスト適量(仕上げ用)

4. 手順の要点

  • アスパラガスは先端を切り落とし、根元の硬い皮をピーラーで剥く。根元寄りは斜めスライス、穂先は縦半分にカットする。剥いた皮はパスタの茹で汁に入れると出汁が出る
  • スパゲッティは規定時間より30秒短めに茹でる
  • 卵黄・生クリーム・パルミジャーノ・黒胡椒を合わせた卵液を事前に準備する
  • フライパンでアスパラガスを強火で焼き色がつくまで炒め、茹で汁を加えて蒸し焼きにする
  • 茹で上がったパスタをフライパンに加え、水分と和える
  • 火から外してから卵液を一気に加え、余熱とごく弱火でゆっくりとろみをつける
  • 盛り付け後、レモンゼストを削り落として完成

5. 技術上の所見

生クリームの使用について、日高氏は本場の慣行との差異を自覚した上で意図的に選択していると明示している。この記述は、生クリームの有無が「正誤」ではなく「調理者の選択」として扱われうることを示す事例として記録する。本協会綱領第二条に基づき、本稿はいずれが正当かの判断を行わない。

卵液の火入れ制御においては「フライパンを火から外してから加える」方式が採用されている。レモンゼストの使用はカルボナーラ風パスタとしての変形例であり、旬の素材との組み合わせという季節性の意図が記録されている。

NOTE / 註

  1. 本稿の記述は日高良実氏のYouTubeチャンネル「ACQUAPAZZAチャンネル」に公開された動画の内容に依拠する。本協会による実地調査・試食評価は行っていない。

BIBLIOGRAFIA / 参考文献

  1. シェフのパスタ料理 春アスパラガスとカルボナーラ風スパゲッティ(日高良実のACQUAPAZZAチャンネル) — 2026-08時点

本協会が独自に測定した数値ではない。各文献の公表内容を整理したものである。

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